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無色透明なジゼル
無色透明なジゼル
お年寄りの最後に向き合ってます。
こういう世界って、知らない人はずっと知らないんだろうなぁ。
って思うと、
なんか文章に残しておきたくなりました。

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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2012年04月22日

秘密の施設事情



おそらく、私の施設が抱えているややこしいお話は、
どこの施設にもあると思います。
ふたをしておいてもどこか罪悪感があるので、
ブログだったらいいかなぁ~
ってことで、書いちゃいます。

施設の一番偉い人は先生なんですが、
先生はどこまでいってもお医者さんであって、
よい現場を作ったり、
収支を安定させたりは不得意です。
でも出しゃばってきます。
だから現場は大混乱。

そしてここからが問題なのですが、
施設には、現役を引退した先生や、
現場ではあまり戦力にならかった先生が流れてきます。
もちろん全部ではありませんが。

ちなみにうちの先生は、86歳です。

そしてもう最近のお薬は分かりません。
時々私の事も思い出せません。
完全に「なんとか症」が発症しています。



利用者さんの方が若かったりします。

敬老の日に、
「長生きおめでとう」
と、施設長の先生から年下の利用者へプレゼントが渡されるそうです。

びっくりです。



これでいいのでしょうか?

でも、それも台所事情だそうです。
しょうがないのだそうです。
先生がいなければ運営しちゃいけない法律なので、
必要なのは優秀な先生なのではなく、
医者のライセンス
みたいです。


老後が少し怖くなりました。

  


Posted by 無色透明なジゼル at 14:04Comments(0)え~!そうなの?

2012年04月11日

老人施設の不思議



施設にきてみて、
「え~!そうなの?」
って思うことと、
「やっぱりね~」
って思う事があります。

まずは「え~!そうなの?」から。

私のいる施設には、先生がいらっしゃいます。
が、積極的な治療を行いません。
ええ。
なぜでしょう?
なんか法的に決められているみたいです。
大分びっくりです。

もちろん、ちょっとした切り傷なんかは、看護師さんがちょちょいのちょいです。
では、先生は何をしているのかと言うと、
「利用者の体調管理」
だ、そうです。

転倒した利用者さんを見て、
「う~ん、ちょっと腫れてるねぇ。病院受診してきて?」
とか、
「熱が下がらないねぇ。誤嚥性の肺炎かなぁ。風邪の可能性も捨てきれないけど、一応念のために肺のレントゲンとってもらってきて?」
とか、
要するに、利用者の体調の変化を見て、受診した方がいいかどうかを判断するためにいるのです。

もちろん、私がこういうと反論があるかもしれませんが、
少なくても、素人同然のいんちきソーシャルワーカーの私にはそう見えるのです。
ちょっと不思議な世界です。

それでも先生は最高責任者。とても重い責任を肩にしょっています。
ところがここにも問題があるのです。
え?どこにですって?

「先生が最高責任者」
ってとこです。
その話はまた今度。  


Posted by 無色透明なジゼル at 16:03Comments(0)え~!そうなの?

2012年04月09日

相談員の一歩



お年寄りは苦手。
頑固だし、しわくちゃだし、私のことすぐ忘れるし。
でも乗りかかった船。もうちょこっと頑張ってみよう。

私の仕事は相談員。
英語で言うとソーシャルワーカー。
なんか響きはカッコいい。

お年寄りの入所希望があると、まずは面談に出かけます。
本人のおうちにお邪魔して、さりげなく家での様子を探ります。
昔話を聞きながら、認知症の有無を確認します。
家族にも家での様子を伺います。
そして情報を施設に持ち帰って会議をして、入所の判定をします。

最初は、「こんな簡単でよいのかしら?」って思ってたけど、
慣れてくれば慣れてくるほど難しくなってきます。

深いんです。

特に、お年寄りはほとんど全員が何らかの病気を抱えていて、
それが施設で対応可能かどうかが重要。

たとえばDM。
ダイレクトメールじゃありません。
糖尿病のことです。
血糖値のコントロールのために、インスリンの注射が必須なんですけど、
自分で注射できるかどうかが結構重要。
一人暮らしで認知症を発症しているとかなり危険。
自分で注射したかどうかを覚えられないからです。
二回されても困るし。

そういった状況を見て、緊急性の高さを考慮します。
うちの施設には先生がいるので、ある程度の医療依存度があるかたでも受け入れが可能。
でも問題はそれだけじゃありません。

現場が受け入れてくれるかどうかが大変なんです。
おそらく日本全国どこの施設でも同じ問題を抱えていることでしょう。

たくさんのことをクリアしても、最後に現場が「嫌よ」っていったら、全部ひっくり返ってしまうこともあります。

それが辛いんです。  


Posted by 無色透明なジゼル at 22:05Comments(0)

2012年04月08日

「ぼけ」は、差別用語?



「ぼけてる患者さんもいらっしゃるんですか?」
と聞いてみたら、係長さんが怪訝な顔をしています。

「kyokoさん、『ぼけ』という言葉は、ここでは禁句です。最近では差別用語なんですよ。『認知症』と言ってください」

そ、そうなんですか?

「それと、『患者さん』じゃなくって、『利用者さん』と言ってください」

は、はぁ。


認知症、という言葉は私も知ったますよ。だけど、いまいちピンとこないんです。
ぼけはぼけなんですよ。私の頭の中は。
別に「ぼけ」って表現したって、馬鹿にしてるわけじゃないし、むしろ私にしてみたらこっちの方が親近感があるんですけど・・・。

とは思ったものの、偉い人から「差別用語です」といわれたらしゃーない。以後気をつけます。


そういえば私の母はそろそろ喜寿。まだぼけ・・・いや、認知症の兆候はありません。
元気そうに見えるけど、家族だからそう感じるだけで、実際には他の人から見たらもうそういう風に見えるのかなぁ、とか
ちょっと怖く思いました。

私も最近物忘れが・・・。
これってもしかしたらやばめ?
いえいえ、こういう物忘れは心配ないそうです。

追々書いていきますが、
私が思った以上に、認知症は大変でした。

大変、というより、壮絶?  


Posted by 無色透明なジゼル at 04:45Comments(0)

2012年04月06日

ねこまっしぐら。あっ、ちがうか。



「いえいえkyoukoさん、この仕事は直接お年寄りにさわらないので、資格なんぞはいらんのですよ」

と、係長さん。

左様でございますか。
しかしですね、私は無口な性格なので、お年寄りの面接なんぞには向いてないと思うんですけどね。
お手玉も、折り紙も苦手ですし。

と、いろいろ考えたんですが、口説かれたらよわい私。えぇ。それで人生何度か失敗してますがそれが何か?


そんなかんなで、三日後にはお年寄りがわんさか待っている施設に。


しかしなんでしょうか。
お年寄りって、みんな顔が違うのに、同じような表情をしてるんですね。
ちょっと不思議でした。  


Posted by 無色透明なジゼル at 22:17Comments(0)

2012年04月04日

ソーシャルワーカーってなに?

ふつーの事務員してたんですけどね、えぇ。
嘱託?臨時?役場の例のあれですよ。2年とか期限付きの。
去年の暮れに、総務課の係長さんがいらっしゃって、こういうんです。

「雅平町の施設で、お年寄りのお手伝いをしてみませんか?」
って。

はぁ。
私が?
口下手で大人しい、事務ぐらいしかできない私がですか?
お手伝いって、なにすればいいんですかぁ?


なにも分からないまま、子猫が首根っこをつままれたように、
「ひょい」と。
そして私は何の心の準備もないまま、お年寄りの施設につれてこられたのです。


拉致?
かな。



「Kyokoさんにはですね、この施設に入りたいというお年寄りの面談してもらいたいんです」

面談?
はぁ。
その仕事って、資格がいるんじゃ??
私、何の資格も持ってないんですけど???
  


Posted by 無色透明なジゼル at 22:16Comments(0)

2012年04月02日

はじめまして

みなさんこんばんは。


私の住む町は過疎化が進んでいて、町のどこを見てもお年寄りばかりです。
そして、私はなんの介護の経験もなかったのですが、
福祉施設の相談員になってしまいました。


ドタバタですが、少しずつ書いていきますね。
お客さん、きてくれるかなぁ。

  


Posted by 無色透明なジゼル at 23:55Comments(0)